7月29日午後11女半ごろ、韓国･仁川黒丹
新都市のマンション建設現場で地下駐車場の
屋根スラブ(970ｍ2)が崩壊する事故が発生。
幸い深夜で人的被害は発生しなかった。
この事故の原因が、またか、と言わせる
韓国で繰り返される癒着による手抜き工事が
原因であることが直ぐさま明らかにされた。
落下したコンクリート層には、強度を確保
するために本来あるべき鉄筋組の上下を繋ぐ
せん断補強筋が手抜きにより組み込まれて
いないのが明らかな原因と即断されている。
LH発注マンション91ヶ所に対する緊急調査
結果で、15団地でせん断補強筋が不足して
いる骨なしマンションであることが判明。
工事の発注者は韓国土地住宅公社(LH)、
受注した施工者は公社からの天下りを受け
入れている業者で、監理者と施工者が受注時
からなれ合いになっていたことは明白。
急遽実施された調査だけで、これだけの
手抜き工事が判明したのは異常だが、肝心の
設計書にも脱漏があるものがあり、杜撰な
設計書が仕様確認やチェックされることも
施工現場に渡されていたことも明らかに。
過去にも、公共施設などで大きな崩落事故を
起こして来た韓国、未だ旧態依然とした
なれ合いの施工がまかり通っているのだ。
1994年10月21日午前7時40分頃、ソウル
特別市城東区聖水洞の漢江に架けられた
橋の中央部分が、48mにわたり突然崩壊。
通行中の市内バスや乗用車が次々と約20m
下の漢江へ落下し、死者32人、負傷者17人を
出すだい惨事となった。
原因調査の結果で、様々な形での手抜き工事が
明らかにされ、また、定期点検も予算不足が
理由で行われぬままの放置状態だった。
1995年6月29日夕刻に、ソウル市瑞草区
瑞草洞にあった三豊百貨店A棟で上階から
地上までの床が抜け落ちて建物が崩壊する
事故が発生。
死亡者502人、行方不明者6人、負傷者937人を
だす悲惨な事故が発生したが、百貨店に
用途変更された後、増築が繰り返されて
1994年11月に違法建築物判定を受けていた。
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