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2025年6月10日火曜日

帯状疱疹発症者増加傾向が続く 定期接種開始

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
郡 山 城



最近、皮膚に赤い水ぶくれが帯状に現れると

共に激しい痛みを引起す帯状疱疹発症者が

増加しているとの報告がある。

国内の疫学調査によると、帯状疱疹の罹患率は

1000人当たりで年間3.61~6.50人とされているが

高齢化が進と共に罹患者数が増加する傾向にある。

発症のピークは70歳代の1000人当たり年間

10.45人で、80歳以上でも約8.0~9.0人。

推計では、水疱瘡に罹った人の約半数が

85歳までに帯状疱疹を経験するとされている。

宮崎県で行われている大規模な患者調査では、

調査を始めた1997年には帯状疱疹罹患者が

年間で人口1000人あたり、3.61人だったのが、

2022年には6.15人に増加している。

帯状疱疹の症状が出る数日前から皮膚に

[ヒリヒリ]する痛みが出ます。

赤い水ぶくれの症状が出ると、焼けるような

とも、刺すようなとも言われる激しい痛みが出る。

帯状疱疹発症の原因は、子供のころに罹った

水疱瘡のウイルス[水痘・帯状疱疹ウイルス]が、

生涯にわたって、神経節に潜伏する。

このウィルスが、高齢になったり、ストレスを

受けたりすることで、免疫の働きが弱まった

ときに、再び活性化して、症状を引き起こす。

高齢者ほど合併症の帯状疱疹後神経痛(PHN)

発症リスクが増加し、PHNの発症率は10~

50%に達するとの報告されている。

帯状疱疹発症予防には、効果が確認されている

ワクチンが2種類ある。

1つは、ウイルスを弱毒化した[生ワクチン]で、

子どもが水疱瘡予防に接種するワクチン。

もう1つは[組み換えワクチン]とも言われる

[不活化ワクチン]で、ウイルスの表面にある

一部のたんぱく質とともに、免疫の働きを

高める物質が入っている。

国は、25年度から定期接種を開始し、今年は

65歳になる1960年4月2日から1961年4月1日

までに生まれた人。

65歳以上の人全員を定期接種対象としており

5年間の経過措置として、年度内に70歳、

75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる人も対象。

自費で接種すると、生ワクチンの場合、

1万円程度、組み換えワクチンは2回接種で

合わせて4万円程度となる。

定期接種の対象の人は、公費負担があるため

自己負担額が低くなる。

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