最近、皮膚に赤い水ぶくれが帯状に現れると
共に激しい痛みを引起す帯状疱疹発症者が
増加しているとの報告がある。
国内の疫学調査によると、帯状疱疹の罹患率は
1000人当たりで年間3.61~6.50人とされているが
高齢化が進と共に罹患者数が増加する傾向にある。
発症のピークは70歳代の1000人当たり年間
10.45人で、80歳以上でも約8.0~9.0人。
推計では、水疱瘡に罹った人の約半数が
85歳までに帯状疱疹を経験するとされている。
宮崎県で行われている大規模な患者調査では、
調査を始めた1997年には帯状疱疹罹患者が
年間で人口1000人あたり、3.61人だったのが、
2022年には6.15人に増加している。
帯状疱疹の症状が出る数日前から皮膚に
[ヒリヒリ]する痛みが出ます。
赤い水ぶくれの症状が出ると、焼けるような
とも、刺すようなとも言われる激しい痛みが出る。
帯状疱疹発症の原因は、子供のころに罹った
水疱瘡のウイルス[水痘・帯状疱疹ウイルス]が、
生涯にわたって、神経節に潜伏する。
このウィルスが、高齢になったり、ストレスを
受けたりすることで、免疫の働きが弱まった
ときに、再び活性化して、症状を引き起こす。
高齢者ほど合併症の帯状疱疹後神経痛(PHN)
発症リスクが増加し、PHNの発症率は10~
50%に達するとの報告されている。
帯状疱疹発症予防には、効果が確認されている
ワクチンが2種類ある。
1つは、ウイルスを弱毒化した[生ワクチン]で、
子どもが水疱瘡予防に接種するワクチン。
もう1つは[組み換えワクチン]とも言われる
[不活化ワクチン]で、ウイルスの表面にある
一部のたんぱく質とともに、免疫の働きを
高める物質が入っている。
国は、25年度から定期接種を開始し、今年は
65歳になる1960年4月2日から1961年4月1日
までに生まれた人。
65歳以上の人全員を定期接種対象としており
5年間の経過措置として、年度内に70歳、
75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる人も対象。
自費で接種すると、生ワクチンの場合、
1万円程度、組み換えワクチンは2回接種で
合わせて4万円程度となる。
定期接種の対象の人は、公費負担があるため
自己負担額が低くなる。
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