初夏の里川 油絵
野菜や果物に含まれるビタミンの働きが理解
されていなかった時代には、長期間の航海に
出る船員はビタミンC不足による壊血病やビタ
ミンB1不足による脚気に悩まされ、壊血病で
多くの死者を出す事件まで発生した。
現在では、こうした栄養バランス不良などによる
疾病防止に備えて、船員法で栄養管理が適切に
行われるように規定されている。
ビタミンB1不足による脚気になれば、先ず
全身の倦怠感を覚え、むくみが出る。
日本人にとっては、昔は真っ白なご飯を腹一杯
食べることが幸せであった。
貧乏人はムギ飯を食え、と言った首相が居たが
ムギ飯はビタミンB1補給にとっては最良の穀物で
あったし、精白米を常食にする軍人や恵まれた
学生などには多くの脚気患者が発生していた。
万病に備えるには、偏りのない食事を取ることが
最善の健康法であるが、最近はサプリメント依存に
なってしまっているのも問題だ。
飼育されているトキがゲージ内で転倒している
のが見つかり、原因を調べるとビタミンB1不足に
原因があったことが判明し、栄養改善に備えて
サプリメントを与えているとの話が出ていた。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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