雲海 油絵
昨年度、世界で鳥インフルエンザに罹った人は
61人いたが、その内34人が死亡している。
これまでの累計でも、577人のうち340人が
死亡している。
6割にも達する高い死亡率を備えたH5N1型の
鳥インフルエンザウィルスの研究が世界各国で
進められているが、この程、日米などの研究者
39人が連名で詳細な研究成果を、学会などでの
公表や研究の継続を60日間中断する声明をだした。
将来発生が予想される鳥インフルエンザの予防
対策にはウィルスの研究が欠かせない。
だが、ウィルスに関する研究内容が、学会などで
公表されると、テロに利用される可能性があると
アメリカの議会で問題となり、研究を禁止すべき
との暴論まで出ているため中断することになった。
H5N1型ウィルスは、既にヒトからヒトへの感染
能力を備えた形へと変異を続ける中で、人類の
安全を守るために欠かせないワクチン開発などの
研究を中止することは断じてあってはならない。
迫り来る人類の危機に備えた研究の在り方に
早急に建設的な方向へ道を開いてほしいものだ。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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