４月３日の首都圏の午後は大騒動になった。
台風並の大嵐の来襲に備えて、夕刻の退社時間を
早め帰宅を促す企業も多くあった。
前日の午後９時、朝鮮半島にあった低気圧が
急速に発達して「爆弾低気圧」に。
南からの温かい空気に北からの寒気団が襲い
かかるように押し出して発生した激しい寒冷
前線に沿って北上し、低気圧は急激に発達。
３日の１２時には気圧は３０ｈｐｃ余も下がって
９７５ｈｐｃになり台風並みに。
西日本は風雨が強まって来て交通網の混乱は
東へも広がり、強風による事故に備えて列車の
運休も続出する事態になった。
低気圧の中心気圧が２４時間以内に２４ｈｐｃ以上
発達するのを「爆弾低気圧」と呼ぶと言う。
２日の午後９時時点で１００６ｈｐｓだったのが
３日の同時刻には９６４ｈｐｃと、２４時間の間に
４２ｈｐｃも下がる猛烈さを備えた超弩級だった。
その後、北海道で猛威を振い、オホーツク海に
抜ける自国の４日の１５時には９５０ｈｐｃに。
４０時間余りの間に、５０数ｈｐｃも発達した
驚異的な低気圧で、日本海でこのような低気圧が
出現したのは１９５４年５月以来のことだという。
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