牛肉を生のままで食べるユッケで、腸管出血性
大腸菌Ｏ－１５７の食中毒で死亡者が出たことを
受けて、厚生労働省は再発防止に備えた
ユッケの調理に対しては厳しい規制を掛けた。
だが、最近の焼肉店への立入検査では、全体の
９割で定められた基準を守っていないことが
判明して問題化している。
ユッケ問題が浮上した時に、同様に食く中毒に
対する安全性が備えられていないとして取り
上げられていたのが、生レバーの問題。
提供業者や愛好家は、外部から菌が付着・
侵入する恐れが無い限り安全だとしていた。
昨年１２月、１５７頭の牛の肝臓を調べた結果、
全体の６％に当る１０頭の肝臓からＯ－１５７など
腸管出血性大腸菌が検出された。
生体の肝臓内に腸管出血性大腸菌が存在して
いたことが判明し、厚労省の薬事・食品衛生
審議会の答申で食品安全委員会は３月末に、
生レバーの提供を禁止すべしとの見解に達した。
牛の肝臓を生食用に提供することを禁止する
内容を備えた法案が６月中にも国会に上程される。
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