泰然として佇む山、不動の山、毎日が静かで
のどかな生活をしている時に不気味な地鳴りが
すれば、逃げようのない不安に襲われる。
火山であれば噴火の前兆となる鳴動と理解も
できるが、火山でない普通の山であれば自分が
居る地面の下で何事が起っているのかと慄く。
ご神体山である筑波山付近は、昔から地鳴りが
よく発生する場所として知られている。
これは、地下深くの岩盤が筑波山付近では地表に
露頭しているために、地下の深い場所での岩盤の
震動が地表に伝わり鳴動となるようだ。
だが、厚く堆積層に覆われた東京湾北部で不気
味な地鳴りが聞こえたとなると住人はうろたえる。
正月の屠蘇酒が冷めやらぬころから、都内を
中心にしばしば地鳴りが聞こえるとのネットへの
書き込みが急増している。
地震学の専門家は、報告の多くは目黒、渋谷、
世田谷など東京23区の南部に集中している。
また、昨年12月末に最近、地震が起きたことが
ない東京湾北部で有感地震が5回発生したが、
この時も地鳴りがしたと言う。
1月には入ってからの地鳴りに伴う地震活動は
観測されていないため原因は地震以外が原因だ。
地震活動自体は振動であるから、振動板のように
地盤を揺らすことで地面から空中へ震動が伝わる。
約20ヘルツを超えるものは耳に聞こえることも多い。
また、高い周波数の振動は地下での減衰が大きい
ため、震源が浅い地震しか地鳴りを伴わない。
更に、地下構造や地形によって、地鳴りの聞え
易い所と、まったく聞こえない所とがある。
だが、報告された時期に該当する地震が近郊で
発生していないため原因は不明だと言う。
航空機などの爆音ではとの推測があるが。
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