九州南西部から台湾北部まで弧を描くように
南西諸島、琉球諸島が並ぶ。
ユーラシアプレート上にある沖縄列島を始めと
する島々が連なる東方からフィリピン海プレートが
潜り込んで来ており、南西諸島海溝(琉球海溝)を
形成している。
諸島の西側では地中深く沈み込んだプレートが
大陸棚の一部を引っぱり込んで弧状のくぼ地を
形成している。
くぼ地が東シナ海となり、弧状の深みは諸島群に
並行して幅200Km,長さ1000Kmの沖縄トラフを
形成し、最深部は2200mある。
トラフの東側に沿って海丘や海底火山が存在する。
沖縄県には奄美大島東方沖の硫黄鳥島と西表島
北北東海底火山の2つの活火山が存在する。
海底調査で宮古島の北約120Kmの水深約2100m
から800mにある「第3宮古海丘」で1万年ほど前に
噴火したと推定される海底火山が発見された。
高さが1300mほどの円垂形をしており、厚さが
30mほどある溶岩流も確認されている。
だが、今回見つかった海底火山に伴う熱水鉱床は
現在のところ存在が確認されていない。
宮古島の北方、沖縄本島の北西部の沖縄トラフ
東方に幾つかの海丘には海底熱水鉱床がある。
伊平屋海嶺や伊是名海穴周辺には金、銀、銅、
鉛、亜鉛などの豊富な鉱物資源を備えた鉱床で
今後の開発に期待が掛る。
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