14世紀のヨーロッパで「黒死病」と呼ばれて
恐れられたペストがマダガスカルで感染拡大。
WHOの報告では、今年8月ごろから都市部で
感染が拡大し、10月20日までに94人が死亡、
感染の疑いのある人が1153人に上る。
日本では、1926年以降患者の発生はない。
しかし、アフリカの山岳地帯や密林地帯、
さらに東南アジア、中国、モンゴル、アラ
ビアからカスピ海西北部、北米ロッキー山脈
周辺、南米アンデス山脈周辺などでは、未だ
ペストの発生地域となっている。
過去、15年間に約2万人の感染が報告され、
そのうち約1割が死亡している。
ペスト菌を保菌しているネズミなどからノミを
介して発症する。
ペストには、症状や感染経路により腺ペスト、
敗血症ペスト、肺ペストに分けられる。
腺ペストは、飲みに噛まれて感染したのち
2~6日の潜伏期間を経てリンパ節の腫れ、
発熱や頭痛、悪寒などの全身症状が現れる。
腺ペストは、感染者の80~90%を占める。
敗血症ペストは約10%で、リンパ節の腫れが
見られないまま敗血症をおこし、皮下に
黒い出血斑が出て来るため黒死病と呼ばれた。
肺ペストは、高熱、頭痛などの非特異的な
症状で発症するが、症状の進行が早く喀血、
呼吸器困難をきたす重症急性進行性肺炎と
なり、喀痰から他人に伝染することがある。
感染の予防策としてはペスト菌を保有する
ノミやネズミの駆除と腺ペスト患者の体液に
触れないことが最も重要とされる。
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