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2017年11月7日火曜日

マダガスカルでペスト流行 94人死亡

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
コ ナ ギ



14世紀のヨーロッパで「黒死病」と呼ばれて

恐れられたペストがマダガスカルで感染拡大

WHOの報告では、今年8月ごろから都市部で

感染が拡大し、10月20日までに94人が死亡、

感染の疑いのある人が1153人に上る。

日本では、1926年以降患者の発生はない。

しかし、アフリカの山岳地帯や密林地帯、

さらに東南アジア、中国、モンゴル、アラ

ビアからカスピ海西北部、北米ロッキー山脈

周辺、南米アンデス山脈周辺などでは、未だ

ペストの発生地域となっている。

過去、15年間に約2万人の感染が報告され、

そのうち約1割が死亡している。

ペスト菌を保菌しているネズミなどからノミを

介して発症する。

ペストには、症状や感染経路により腺ペスト、

敗血症ペスト、肺ペストに分けられる。

腺ペストは、飲みに噛まれて感染したのち

2~6日の潜伏期間を経てリンパ節の腫れ、

発熱や頭痛、悪寒などの全身症状が現れる。

腺ペストは、感染者の80~90%を占める。

敗血症ペストは約10%で、リンパ節の腫れが

見られないまま敗血症をおこし、皮下に

黒い出血斑が出て来るため黒死病と呼ばれた。

肺ペストは、高熱、頭痛などの非特異的な

症状で発症するが、症状の進行が早く喀血、

呼吸器困難をきたす重症急性進行性肺炎と

なり、喀痰から他人に伝染することがある。

感染の予防策としてはペスト菌を保有する

ノミやネズミの駆除と腺ペスト患者の体液に

触れないことが最も重要とされる。

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