日本の太平洋側に沿って流れる黒潮は、赤道
付近の暖かい海水域から始まる暖流で、フィ
リピン東方沖から北上し、九州から房総半島
までの沖合を約100Kmにも達する流域幅を
備えて総延長は約3000Kmにも及ぶ。
この黒潮の流れが、今年8月下旬から流路を
大きく変えて、直進せずに紀伊半島沖から
東方に曲り、大きくU字型を描いて房総半島
沖で元の流路に戻る大蛇行現象が起きている。
気象庁が1965年に観測を開始してから今回で
6回目の大蛇行発生となった。
蛇行部分では、反時計回りに渦が発生して
プランクトン類の少ない黒潮の海水の一部が
沿岸部にも流れ込むため、シラスなどが
不漁となるほか、カツオなどの漁場も遠く
なるなど漁業に大きな影響をもたらす。
渦が備える遠心力により沿岸部の潮位が上昇
して高潮を発生させるほか、冬季の南岸低気
圧の通過位置にも影響し、東京に降雪が発生
することにつながるとされ、過去の東京での
降雪の12回は全て大蛇行発生時だったという。
過去5回の継続期間はいずれも1年以上で、
最長で4年8カ月続いたケースもある。
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