中国で飼育されている豚の頭数は、減ったと
いっても4億頭近く、世界の飼育頭数の約
半分を占める飼育規模を備えた豚大国だ。
だが、飼育頭数が50頭未満の家族経営の
農家が、中国の養豚農家の9割を占める。
だが、生産量は総供給量の3分の1に止まる。
小規模な家族経営の養豚農家は、市場価格に
敏感に反応し、好不況の度に増産減産を繰り
返すが、2015年は公共であったにも係らず
農家の態勢が備わっていなかったため飼育
頭数は増えなかった。
2016年には、政府の養豚環境の規制の強化も
加わり、約500万戸の養豚農家が廃業した。
政府は、都市部での環境整備に備え、養豚
業者は都市部からの移転を余儀なくされた。
更に、高額な廃棄物処理装置を備えることが
義務付けされるなどで廃業者が増加した。
これに伴い、繁殖用雌豚の飼育頭数が大幅に
落ち込み、飼育豚の供給量が大幅に不足に。
豚肉の生産と消費が世界最大の中国では、
消費量は全世界の供給量の半分程度に達する。
2016年の豚肉輸入は100万トンを超え、20
17年には、更に増加することは間違いなく、
ドイツ、米国、ブラジルなど豚肉の主要
輸出国には追い風が吹いている。
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