沖ノ鳥島南東で発生した台風12号(1812:
ジンダリ:ひばり)は、7月25日に沖の鳥島
近海に接近、998hPa、最大風速18m/s。
27日には、北北西に進路を取りながら小笠原
諸島に接近し、28日には八丈島東方の海上に
あって、進路を北西に取るようになった。
通常は、日本列島の上空を西から東に吹く
偏西風などの影響を受けて、東寄りに進むが
偏西風が列島の北に上がった後に、列島の
南に南下してきた「寒冷渦」に影響されて西に
進路をとった。
冷たい空気が閉じ込められている低気圧である
寒冷渦は、反時計回りに回転する渦に引き寄せ
られて台風12号は寒冷渦の周りを回って
西進する異例の進行となった。(藤原効果)
八丈島付近で西に進路を変えたのち、29日
29日午前1時ごろ、三重県伊勢市付近に上陸。
中心の気圧は975hPa、中心付近の最大風速は
35m、最大瞬間風速は50m。
上陸後は、伊勢街道に沿うように西進して
2時半ごろ奈良市を通過して4時過ぎには
大阪市を抜けて瀬戸内海へ、8時ごろ姫路市沖。
寒冷渦の回転力から抜けると共に、瀬戸内海
西部で台風の西進スピードが鈍り、本体に
伴っている雨雲による降雨時間が長くなる。
29日昼前後には、7月上旬に豪雨禍に遭った
ばかりの岡山県や広島県、愛媛県に再び
大量の降水をもたらす不運となっている。
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