6月19日から24日にかけて、数万人と報じ
られる退役軍人が、昨年に続いて今年も
処遇改善を求める集会を強行した。
過去2年間の要求集会は、北京市内の共産党の
組織が入るビル周辺で行われたが、今年は
長江沿いの江蘇省鎮江市で行われ、香港紙は
5~6万人が鎮江市庁舎に集結した。
当局は、当初抗議活動を容認し、混乱防止に
備えた1万人の武装警察が治安維持のための
厳戒警備にあたっていたが、鎮江市政府周辺で
退役軍人と警備の武装警察が衝突し、当局の
武装警察および軍の出動依頼を受けて、23日
午前3時40分ごろ、2万人の武装警察および
解放軍が退役軍人デモ鎮圧に備えて出動して
実力行使をしたため周辺は修羅場となった。
多数の退役軍人に負傷者が出て、2000人以上が
拘束されて、学校施設などに監禁された。
現在、退役兵士安置条例で、12年以上の兵役者
には軍が就職口を手配するが、12年未満の兵役者
及び義務兵は自力で就職先を探さねばならない。
彼らには、退役後に備えた自主就業手当と呼ば
れる一時退役年金が支払われる。
金額は、兵役1年当り4500元が基準で、10年
服役して4万5000元(約76万5000円)のみ。
現在、中国には5700万人の退役軍人がいる。
彼らの不満に正面を向いて受け止めず、後輩の
解放軍下部組織の武装警察や軍が出動して
彼らの権利や尊厳を暴力で踏みにじる対応が、
習近平政権の最大の危機に結び付くかも。
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