50年前に、ガン患者を痛みから解放するために
開発され、医療用鎮痛剤として認可された
フェンタニルが、中国で密造されて大量に
米国に密輸され、米国市民を毒している。
モルヒネよりも50~100倍の鎮痛効果を備えた
有用な薬剤ではあるが、少量の服用で高揚感が
得られるため、麻薬として爆発的に流行。
麻薬の王と呼ばれ、アヘンに含まれるモルヒネ
から作られる麻薬のヘロインより強い中毒性を
備えているが、安値であるため米国で急激に
服用者が拡大した。
当初は、医師の処方で入手していたフェンタ
ニルが、密売者の手に掛かるようになり、
違法流通が拡大した。
米疾病対策センターの報告では、2014年に
フェンタニルに起因する死亡者数は4000人
だったが、2017年は7万2000人と約18倍に激増。
また、取り締まりにより押収されたフェンタ
ニル錠剤数は、2016年は2万錠だったのが、
18年は38万錠に、19年には113万錠とされ、
わずか数年で50倍以上に激増している。
強い毒性と中毒性を備えたフェンタニルの
過剰摂取による死亡事故だけでなく、中毒に
より米国の若年層における労働意欲や学習
能力の低下が大きな社会問題となっている。
このため、トランプ大統領は2018年12月、
米中首脳会談の際には、中国の習近平国家
主席に製造や輸出の規制強化を求めた。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿