8月27日、政府は非常事態宣言対象地域を
13都府県に拡大し、蔓延等防止重点措置の
対象地域も16道府県に拡大して適用を開始し、
期限をともに9月12日とした。
感染拡大の勢いは止まる所を知らず、全国
各地に拡散し、拡大している。
26日時点で、東京都は新規感染者数が4704人と
なり、4日連続で前の週の同じ曜日を下回り、
ピークアウトしたかとの声も聞かれる。
26日までの7日間平均は、4352.9人と前の週の
91.2%となり、減少傾向が見られる。
だが、首都圏の3県では高止まりが続き、関西
圏の大阪府と京都府は過去最多を更新している。
全国の総数でも2万5000人近い数が続く。
厚生労働省が18日に発表した新型コロナ感染
患者のうち、 自宅療養者数は9万6709人と
過去最多に達し、10万人が目前に迫る。
東京都での自宅療養者数は、26日現在で
2万5934人に達している。
第5波以降、自宅療養者が自宅で亡くなった
ケースが16人になり、前日には50歳代の男性
2人が亡くなっている。
8月16~22日の1週間に、東京消防庁管内で
救急搬送を要請した患者1983人のうち
1160人が搬送されず、自宅に留め置かれた。
政府は、中等症患者は自宅療養とする方針を
示したが、その後、批判が集中して方針を
撤回したものの、現実は入院させるべき
ベッド数も医師数も不足している。
中等症についての、厚労省の[治療の手引き]
では、息切れや肺炎を発症している場合は
[中等症1]、酸素投与が必要な場合は[中等症
2]と分類しているが、判定は医師でないと
できない症状の差であり、急な症状の悪化で
手遅れになるのは避けられない。
50代の男性が2人も、続けて自宅で亡くなる
事件は、将に医療崩壊による犠牲者といえる。
27日以降も、宣言や措置の申請を準備したり
計画している自治体が相次いでおり、既に
29自治体とほぼ全国の3分の2が適用済みであり
現状は、全国が適用対象と言えそうな状況だ。
これは、緊急事態宣言も蔓延防止等重点措置
宣言も、今や全くのお題目で、「命と健康を
守る」とか「安心と安全」は既に虚しい呪文に
過ぎず、打つ手なしのお手上げ状態といえる。
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