桔 梗米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナ
ウイルスの変異株「デルタ」には水ぼうそう
並みの感染力があり、ワクチン接種を完了して
いる人にも感染する可能性があるほか、従来の
コロナウイルスよりも重症化する恐れがある
とする内部文章を公開した。
7月末に公開された文章では、ワクチン未接種
者が感染する確率は、ワクチン接種を完了して
いる人に比べ３倍高く、重症化もしくは死亡
するリスクは１０倍以上高いとしている。
報告書によると、デルタ株は、既に知られて
いる強い感染力を備えている中東呼吸器症候群
(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS）、
エボラ、風邪、季節性インフルエンザ、
天然痘を引き起こすウイルスよりも、感染力が
高いとしている。
更に、デルタ株はワクチン接種を済ませている
人が感染する公算は小さいものの、一度感染
すると、ワクチン未接種の人と同様に他の人に
ウイルスをうつす可能性があるという。
このため、CDCは感染拡大抑制に向け、脆弱な
人々を守るために医療従事者へのワクチン接種を
義務化し、全て人にマスク着用を義務付ける
対応を提言した。
7月30日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務
局長は、デルタ株の感染拡大によって、コロナ
との戦いで「苦労して獲得した成果が危機に
さらされている、もしくは失われつつある」と
警告し、緊急事態対応部門統括者は「ワクチン
にはなお、重症化や入院の予防で大きな効果が
ある」と強調した。
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