地球上では、北極海と南極海の両極の冷たい
海水と他の3つの大洋の温かい海水との間には
大きな海流の循環システムが働いている。
この[熱塩循環]と呼ばれる海流システムに
よって、世界の気象が安定的に保たれ、また
地球上の生物の生命も維持されて来た。
[大西洋南北熱塩循環(AMOC)]は、赤道から
北極域に向かうにつれて冷却され、高緯度の
ラブラドル海やグリーンランド海で沈み込んで
逆戻りし、海底をゆっくりと南へとすすむ。
海流システム。
これにより、大西洋岸の欧州諸国が高緯度にも
かかわらず、温暖な気候に恵まれている。
2021年2月25日に発表された独の気候研究所の
研究論文では、[大西洋南北熱塩循環が崩壊する
おそれがある]と述べている。
大西洋南北熱塩循環が、19世紀に衰退しはじめ、
20世紀半ば以降、そのペースが加速し、この
数十年では最も弱い状態になっているという。
南北熱塩循環の衰退は、気象パターン、農業
慣行の変化、生物多様性など、世界全域に
大規模で深刻な影響を与える可能性がある。
ここで問題となるのは、温暖化により北極の
氷が海洋に溶け出す速度。
融氷によって、解けた淡水が大西洋に流れ込み、
一定のレベルを超えると、大西洋南北熱塩
循環が崩壊する。
特に、グリーンランド氷床の融解が加速して
北大西洋への淡水の流入が急増することによる
大西洋南北熱塩循環の崩壊が懸念されると指摘。
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