7月初めに、考古学や気候学、生態学などの
専門家でつくる国際チームが、もしも今の
ままのペースで地球温暖化が続いた場合、
現在30億人が暮らしている場所が、50
年後には暑すぎて人の住めない場所になる
かもしれないとする研究成果を発表。
現在、地球上では気温が1度上がるごとに、
10億人が別の場所への移住を余儀なく
されるか、極端な猛暑に順応しなければ
ならなくなると予測している。
研究チームが歴史的な世界気温と人口分布に
関するデータを分析した結果、世界の人口の
大部分は、年間平均気温が11~15度の地域に
集中して生活している。
モンスーンの影響を受ける南アジア地域には、
20~25度の温度帯が存在するが、人類は過去
6000年に亘りそうした環境に住み続けてきた。
だが、現状のままでは、地球の気温は2100年
までに3℃の平均気温の上昇が予想される。
陸上は海上に比べて温暖化のペースが速い
ことから、人が経験する気温は2070年までに
約7・5℃の気温上昇が予測される。
こうした変化は、食糧生産や水資源の確保に
重大な影響を及ぼし、移住に伴う衝突や紛争
などの大混乱を引き起こすことになる。
現在、地球上で最も気温が高いのはアフリカの
サハラ地域で、年間平均気温は29℃以上。
この過酷な地域は、陸地の僅か0・8%に止まる。
この極端な暑さは、2070年までに地球表面の
19%に拡大し、35億人に影響が及ぶ。
影響を受ける地域には、アフリカのサハラ
砂漠以南、南米、インド、東南アジア、アラ
ビア半島、オーストラリアなどが含まれる。
人口が14億人のインドと2億人のナイジェリア
では、人口増加が続いているが、過酷な気温の
下で暮らす人口が最も多い国になると予想。
これまでの世界銀行の推計では、南アジア、
サハラ砂漠以南、中南米で1億4300万人が
移住を強いられる恐れがあると予測していた。
しかし、今回の研究チームの報告では、この
予想をはるかに上回る人数となっている。
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