米国の気象学者や微生物学者が、2015年に
チベットの標高6700mにある氷河から採集
した資料を分析した。
氷河は、結氷当時の大気と共に様々な細菌や
ウィルスを含むゴミなども取り込んでいる。
分析では、33種類のウィルスが検出されたが
うち、28種類は、現在存在が確認されていない
未知のウィルスだったという。
検出されたウィルスは、土壌や植物などに
由来するもので、ヒトに由来するものでは
なかったので、無害だったという。
ウィルスは、コロナウィルスが北京の市場で
冷凍サケから検出されて話題になったが、
研究報告では、マイナス80度で21日間生存が
可能とされているから、氷河の氷中では
温度には影響されることなく、長期生存が
可能なようだ。
最近、最も問題とされているのが温暖化に
伴う永久凍土内に閉じ込められていた、
ヒトに有害なウィルスの再生だ。
O157のような細菌も、氷点下25℃で長期
生存が可能で、シベリアでは凍土内に在った
炭疽菌で死亡したトナカイから再生した
炭疽菌で少年が死亡している。
ロシアの生物学問題研究所は、永久凍土で
2万4000年間も凍結されていた微小動物の
「ヒルガタワムシ」を蘇生させて、増殖
させることに成功したと発表している。
ヒルガタワムシは、全長0.5ミリほどの淡水
環境などに生息ワムシの仲間。
これまで、長期間にわたる氷点下での休眠
からの蘇生は、単細胞生物で確認されていた。
多細胞生物では3万年前の線虫が蘇生した例や、
数千年にわたり氷に閉じ込められていた
コケなどの植物が復活した例があった。
冷凍状態で、永遠に生存できる生物の仲間に
ワムシ類が加わることになった。
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