日本国内では、巨大カルデラ噴火を起こした
火山は7つあり、そのうちの4つが九州に
集中している。
最大級が阿蘇山、南の霧島連峰北部の加久藤、
桜島の北面の姶良、薩摩半島南の大隅海峡に
ある薩摩硫黄島南面の4つのカルデラ。
阿蘇山カルデラ噴火が、現実化した場合の
恐ろしさを専門家は、噴火後2時間ほどで
火砕流が700万の人々が暮らす領域を焼き
尽くし、火山灰が日本列島を覆い、北海道
東部と沖縄を除く全国のライフラインは
完全に停止するという。
降り積もる火山灰の厚さは、大阪で50cm超、
首都圏で20cm、青森でも10cmに達する。
阿蘇山の大規模噴火は、過去に約27万年前、
約14万年前、約12万年前、約9万年前の4回。
特に、4回目の約9万年前の噴火は大規模で、
その噴火による火砕流の堆積物が海を隔てた
島原、天草や山口県でも確認されている。
阿蘇火山は、カルデラと中央火口丘で構成され、
高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳が
阿蘇五岳と呼ばれており、カルデラの広さは
南北25km、東西18kmに及ぶ。
面積は、屈斜路湖カルデラに次ぐ2位。
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