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2023年2月18日土曜日

九州にある加久藤・姶良・鬼界カルデラ

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
フ ジ バ カ マ 



*加久藤カルデラ

34万年前のカルデラ噴火の跡地が、現在の

えびの市と湧水町吉松地区がある盆地。

カルデラの北側は宮崎・熊本県境の九州山地,

東側はえびの市と小林市境の八幡ヶ丘、西側は

吉松と伊佐市菱刈との境の九州山地の端になる。

霧島山は、加久藤カルデラの南縁で後の火山

活動により形成された。

約33万年前の大噴火で発生した加久藤火砕流は

薩摩半島と大隅半島の中部以北と人吉市付近

および宮崎平野にまで広がり、半径約50kmの

範囲に溶結凝灰岩の地層を形成した。

*姶良カルデラ

鹿児島湾北部(湾奥)にある直径約20kmの

窪地(海)を構成している。

150万年前から活動が始まり、少なくとも

北側の一部分は80万年以上前から存在していた。

約3万年前の姶良大噴火で、おおむね現在の

形になり、約2.6万年前に南縁でカルデラ火山の

桜島火山が誕生した。

約9,500年前の桜島火山噴火による降灰で、

霧島市国分にあった縄文時代早期の国内では

最古・最大級の定住した集落が埋没した。

現在、上野原遺跡として保存されている。

*鬼界カルデラ

薩南諸島北部にある薩摩硫黄島、竹島が

カルデラ北縁の外輪山に相当し、大きさは

東西約21 km、南北約 18kmの楕円形。

約7300年前の噴火で形成された内側のカルデラと、

それ以前の噴火で形成された外側のカルデラの

二重となっており、カルデラ底部の水深は

400~ 500 m。

カルデラ中央海底には、単一の火口に由来する

ものとしては世界最大規模の溶岩ドームがある。

約7,300年前の大噴火では、大規模火砕流

(幸屋火砕流)が推定時速300km位の高速で

海上を走り大隅半島や薩摩半島にまで達した。

この噴火による降灰は、アカホヤと呼ばれ、

東北地方まで達し、地層年代の識別に利用される。

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