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2023年2月3日金曜日

首都直下地震の被害想定 2022年見直し

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
若 草 山 山 麓



東京都は2022年5月25日、首都直下地震の

新たな被害想定を発表した。

最大の被害が想定される都心南部直下地震

(M7・3)では、約19万4400棟の建物が全壊・

焼失し、約6100人が死亡すると試算。

住宅の耐震化など防災・減災の取り組みが

進んだ結果、2012年4月に示した前回想定

から被害は4割程度減少した。

見直しでは、都心南部直下地震や多摩東部

直下地震など、震源が異なるM7クラスの

6つの直下型地震を分析。

前回想定で最大の被害が発生すると見込んだ

東京湾北部地震は、2013年に政府の中央

防災会議が当面の発生確率が低いとしたため、

検討対象から外された。

最大の被害が想定されている都心南部直下

地震では、江東区や江戸川区、荒川区などで

震度7が観測され、区部の6割が6強の揺れに

見舞われると予測。

冬の夕方、風速8mの気象条件で最も被害が

大きく、約8万2200棟が全壊し、約11万

2200棟が焼失すると予測。

焼失建物は23区のうち世田谷区が最多の

約2万棟、大田区の約1万9000棟、江戸川区

の約1万5000棟と続く。

前回より被害の減少したは、国の耐震基準を

満たした住宅の割合(耐震化率)が2020年までの

10年間で81・2%から92%に向上し、延焼の

恐れがある「木造住宅密集地域」の面積が

半減したことが要因。



◆東京都による首都直下地震の最大被害想

 建物被害   19万4431棟

 死者       6148人

 負傷者     9万3435人

 避難者      229万人

 帰宅困難者    453万人

 経済被害  21兆5640億円



今年、2023年は関東大震災発生から100年目、

明日にも発生するかもしれない首都直下地震。

備えよ常に、備えあれば憂いなし。

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