雷雲が近づくと、雲の中で稲光が幾度となく
光っているのが見え、時には不気味な雷鳴も
伴っていることが判る。
こと時、雷雲の中での放電現象が、雲の上方に
向かって激しく発生しているという。
国際宇宙ステーション(ISS)からの観測報告では
地上が嵐に見舞われている時に、上層大気まで
伸びた雲の柱から、幅1Kmほどの青い光が
高度18kmあたりで数多く確認され、中には
高度40Kmにも達するジェットも観測された。
地方で出会う落雷、雷雲と地表間の雷放電の
際には,雷雲上方の成層圏やさらに中間圏で、
さまざまなタイプの放電発光現象が発生する
こ とが判っている。
これら放電発光現象で 、最も代表的な発光
現象は スプライト(Sprite)と呼ばれる中間圏の
高度50Kmから90Kmの大気圏の上層部で
起きる瞬間的な発光現象で[妖精]を意味する。
発光現象は、多数の円柱が並んだ形状や
ニンジン状 の発光などが代表的。
横への広がりは10~50Km程度。
ニンジン状のスプライトの中心部 (高度60~
75km)はヘッドと呼ばれ,多数の線状放電から
なる複雑な内部構造を持つ。
し かしヘアと呼ばれる75Km以上の上部は
平らな一様の発光となる。
スプライトの頂上 部には、凸レンズ状の発光が
見られることがしばしばあり,スプライト・
ハロー(Sprite Halo)と呼ばれて いる。
日本では、冬季に北陸で高い頻度で発生する
落雷では、これに伴うスプライトが観測される。
雷雲上方の成層圏では、ブルージェット(Blue
Jet) と呼ばれる放電発光現象が観測される。
青色の ジェット状発光からこの名前がついた。
発光は雷雲の頂上部から始まり,高度40~
50km付近までビーム状に高速(100km/s程度)で
進展する。
ブルージェットとスプライトを繋いだよ うな
雷雲頂上部から高度85km付近まで達するより
大 規模な放電発光現象があり,巨大ジェットと
呼ばれている。
2022年5月には、静岡県でスプライトの撮影を
平塚市博物館の学芸員が試みたところ、雲の
合間から2回、下から撮影することに成功。
スプライトまでの距離はおよそ100Kmとされる。
また、チベット自治区のヒマラヤ山脈では
多くの赤い稲妻が彩るレッドスプライトを撮影。
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