北大西洋にポツンと存在するアイスランドは
国の真ん中を地球の割れ目(ギャオ)が走り、
そこに地下のマントルプルームが上昇して
割れ目からマグマを噴き出している世界でも
珍しい場所だという。
アフリカの大地溝帯と異なり、北米プレートと
ユーラシアプレートをまたぐことができるのだ。
大西洋は、古代にパンゲア超大陸が分裂して
形成されたが、その原因はホットスポットが
並んで噴火して、その延長線上でプレートが
2つに割れて、最後に中央海嶺となったとする。
アイスランドは、中央海嶺とホットスポットが
重なった大変に珍しい場所だという。
数多くある火山の中には、時には大噴火をして
災害をもたらす火山も出てくる。
2010年に、氷河に覆われていたエイヤフィヤ
トラヨークトル火山が噴火し、噴煙は上空
9,000mに達し、西~北西の風にのった噴煙は、
欧州各国の上空に流れたため、約30ヶ国の
空港が一時的閉鎖に追い込まれる状態が1ヶ月
以上にも及び、欧州の航空路は大混乱になった。
1783年から1785年に噴火が続いたラキ火山の
大規模噴火では、長さ25㎞にもおよぶ長大な
割れ目火口から、12㎦もの玄武岩質マグマが
流出すると共に、二酸化硫黄などの硫黄酸化物や
フッ素化合物などの有毒ガスも噴出。
このため、アイスランドを中心に家畜の大量死、
農地は壊滅状態となって、飢餓などで9,000人
以上が死亡した。
吹き上げた噴煙により、長期にわたり日照が
妨げられて、北半球を中心に世界的な飢饉が発生。
1789年のフランス革命は、この時の食糧不足や
農家の貧困が遠因とったとも言われる。
日本では、1782年(天明2年)から1787年にかけて
全国的な天明大飢饉が発生したが、原因は
1783年(天明3年)に大噴火をした浅間山が原因と
されるが、それよりもラキ火山による噴煙の
影響の方が遥かに大きかった。
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