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2024年3月21日木曜日

2008年宮城内陸地震 周辺は地震多発地域 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜  佐保川堤



北上川は、岩手県岩手町の御堂観音境内の湧水、

[弓弭(ゆはず)の泉]を源流として、奥羽山脈と

北上山地の間をおよそ250Kmを流れ下り、

宮城県石巻湾で太平洋に注ぐ。

北上川が流れ下る流域は北上低地帯と呼ばれ、

盛岡市や花巻市、北上市、水沢市などが連なる。

この流域の東西の山塊はまるで異なった

生立ちを持っている。

北上山地の北部大部分は、約1億8000万年前

(ジュラ紀前期)に、海洋プレートが大陸へ

沈み込む際に残った部分であり、南側は約

5億年前(古生代カンブリア紀)に、赤道付近の

超大陸(ゴンドワナ大陸)の北縁から約1億

4000万年前(白亜紀初期)に移動してきたもの。

また、西側の奥羽山脈は約2500万年前の

アジア大陸東縁で起きた地殻変動で日本列島が

形成されていく過程で、海底火山の噴火と

隆起で出来た火山山脈。

この二つが東西から合体し、両者の間に

北上低地帯が残り、北上川や東北自動車道、

東北新幹線が南北に走る。

ここはまた、60Kmに及ぶ[北上低地西縁断層

帯]が存在する、地震の多発地帯でもある。

2008年(平成20年)に断層から20Kmほど西を

震源とするM7・2の岩手・宮城内陸地震が発生し

岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を観測。

この地震は、北上低地西縁断層帯南端の

出店断層帯との関連も想定されている。

このほか、1936年の宮城県沖地震(M7.4)、

1978年の宮城県沖地震(M7.4)、2003年の

三陸南地震(M7.1)、2005年の宮城県沖地震

(M7.2)などのM7級の地震が記録されている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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