北上川は、岩手県岩手町の御堂観音境内の湧水、
[弓弭(ゆはず)の泉]を源流として、奥羽山脈と
北上山地の間をおよそ250Kmを流れ下り、
宮城県石巻湾で太平洋に注ぐ。
北上川が流れ下る流域は北上低地帯と呼ばれ、
盛岡市や花巻市、北上市、水沢市などが連なる。
この流域の東西の山塊はまるで異なった
生立ちを持っている。
北上山地の北部大部分は、約1億8000万年前
(ジュラ紀前期)に、海洋プレートが大陸へ
沈み込む際に残った部分であり、南側は約
5億年前(古生代カンブリア紀)に、赤道付近の
超大陸(ゴンドワナ大陸)の北縁から約1億
4000万年前(白亜紀初期)に移動してきたもの。
また、西側の奥羽山脈は約2500万年前の
アジア大陸東縁で起きた地殻変動で日本列島が
形成されていく過程で、海底火山の噴火と
隆起で出来た火山山脈。
この二つが東西から合体し、両者の間に
北上低地帯が残り、北上川や東北自動車道、
東北新幹線が南北に走る。
ここはまた、60Kmに及ぶ[北上低地西縁断層
帯]が存在する、地震の多発地帯でもある。
2008年(平成20年)に断層から20Kmほど西を
震源とするM7・2の岩手・宮城内陸地震が発生し
岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を観測。
この地震は、北上低地西縁断層帯南端の
出店断層帯との関連も想定されている。
このほか、1936年の宮城県沖地震(M7.4)、
1978年の宮城県沖地震(M7.4)、2003年の
三陸南地震(M7.1)、2005年の宮城県沖地震
(M7.2)などのM7級の地震が記録されている。
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