2024年の元日の発生した能登半島地震では
200人を超える犠牲者が出たが、そのうちの
8割が倒壊した建物の下敷きになった圧死
だったとされている。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は
日本で初めて震度7を観測した[内陸直下の地震]
だったが、この地震を直接の原因として死亡
した約5500人のうち8割は、やはり倒壊した
住宅の下敷きとなった窒息・圧死だった。
[内陸直下の地震]の震源に近いエリアでは、
急に地面に対して垂直方向に生じる初期微動
(P波)の「縦揺れ」とほぼ同時に、主要動(S波)の
[横揺れ]が起きるが、もともと建物は横からの
力に対しては耐震性が弱く、建物倒壊を引き
起こしやすい。
木造住宅には1950年の建築基準法施行とともに
一定量以上の[耐力壁]を設けないといけない
[壁量計算]が設定された。
さらに阪神・淡路大震災の被害の状況を受けて、
国は2000年に[耐力壁]をバランスよく設置する
ように[四分割法]を定め、柱の種類に合う
適切な金物を具体的に示した。
[四分割法]では建物の各階を東西、南北方向の
長さに4等分して外壁部分から4分の1の部分を
対象とする壁量の計算方法を明確にした。
東京都内に239万1900戸ある木造住宅(2020年
時点)のうち、1981年より前に建てられた
旧耐震基準の住宅は53万6400戸、1981年以降
2000年までに建てられた住宅は88万7800戸、
2001年以降は96万7700戸ある。
東京都が想定するのは都心南部で午後6時
に起きる最悪のケース(M7.3)で、阪神・淡路
大震災の2倍にあたる約20万戸が揺れ・液状化・
火災で全壊し、6148人が犠牲になるとされる。
全壊する建物の約8割は1980年以前の[旧耐震
基準]に基づく古い住宅だとされている。
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