突風や竜巻などが発生した際の強い風速を、
既存の風速計で実測値を得ることは困難。
このため、1971年、シカゴ大学の藤田哲也
博士により、竜巻やダウンバーストなどの
突風により発生した被害の状況から風速を
推定する藤田スケール(Fスケール)が考案された。
日本でもこのFスケールを用いて、風速を
推測していたが、判定に用いる基準などが
大まかで、大きな幅があることから、日本の
建物の構造に合わせて、日本独自により精度の
高い風速の判定を得るために、Fスケールを
改良して、日本版改良藤田スケールを作成し、
2016年(平成28年)4月より突風調査に使用を開始。
[日本版改良藤田スケール]の風速の階級・
風速の範囲(3秒平均)・主な被害の状況。
①JEF0 25~38m/s
・木造の住宅で目視でわかる程度の被害
飛散物による窓ガラスの損壊が発生する。
比較的狭い範囲の屋根材の浮き上り、剥離。
・園芸施設の被覆材(ビニルなど)が剥離。
パイプハウスの鋼管の変形、倒壊。
・物置が移動したり、横転する。
・自動販売機が横転する。
・コンクリートブロック塀(鉄筋なし)の一部が
損壊したり、大部分が倒壊する。
・樹木の枝(直径2cm~8cm)が折れたり、
広葉樹(腐朽有り)の幹が折損する。
②JEF1 39~52m/s
・木造の住宅において、比較的広い範囲の
屋根ふき材が浮き上がったり、はく離する。
屋根の軒先又は野地板の破損や飛散。
・園芸施設が多くの地域でプラスチック
ハウスの構造部材が変形したり、倒壊する。
・軽自動車や普通自動車(コンパクトカー)が横転。
・通常走行中の鉄道車両が転覆する。
・地上広告板の柱が傾斜したり、変形する。
・道路交通標識の支柱が傾倒したり、倒壊する。
・コンクリートブロック塀(鉄筋あり)が
損壊したり、倒壊する。
・樹木が根返りしたり、針葉樹の幹が折損する。
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