ガンの治療法に、新たに人工的に造り出された
ウィルスを用いる方法が開発されている。
東京大学医科学研究所が開発した、がん
治療用ウイルスG47Δ製品[テセルパツレブ
(一般名)]が、2021年6月に脳腫瘍の一種である
「悪性神経膠腫」の治療薬として、国内で
初めて厚生労働省から条件および期限付きで
承認され、同年8月、保険適用の対象となった。
研究報告では、神経膠腫の中でも最も悪性度の
高い[膠芽腫:グリオブラストーマ]患者を
対象とした治験で、がん治療用ウイルス
G47Δ製品の腫瘍内投与を最大6回行った結果で、
治療開始後1年間生存した患者の割合は
84.2%に上った。
がん治療用ウイルスG47Δは、単純ヘルペス
ウイルス1型(HSV-1)の遺伝子に3つの人工的な
改変を加えた(三重変異)ウイルス。
単純ヘルペスウイルス1型は、気づかない例も
多く見られるありふれたウイルスの1つで、
このウイルスに対する抗体の保有率は、
成人(20~50代)で50~70%に及ぶ。
この単純ヘルペスウイルス1型を、人工的に
改変したG47Δは、がん細胞のみで増える
ように造られており、正常な細胞では増えない。
正常な細胞にダメージを与えることなく
治療できるため、安全性が高いのも特徴の1つ。
ウィルス治療は、国内でも複数の企業や大学が
すい臓や骨、前立腺、食道などのがんを対象に
臨床試験を進めているほか、世界でも研究が進む。
ウイルス療法が、がんを制圧する画期的な
治療法として一日も早く確立し、多くのガン
患者にとって希望の光となることが期待される。
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