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2026年1月29日木曜日

人工のウィルスを使う新たなガン治療法

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
手 向 山 八 幡 宮



ガンの治療法に、新たに人工的に造り出された

ウィルスを用いる方法が開発されている。

東京大学医科学研究所が開発した、がん

治療用ウイルスG47Δ製品[テセルパツレブ

(一般名)]が、2021年6月に脳腫瘍の一種である

「悪性神経膠腫」の治療薬として、国内で

初めて厚生労働省から条件および期限付きで

承認され、同年8月、保険適用の対象となった。

研究報告では、神経膠腫の中でも最も悪性度の

高い[膠芽腫:グリオブラストーマ]患者を

対象とした治験で、がん治療用ウイルス

G47Δ製品の腫瘍内投与を最大6回行った結果で、

治療開始後1年間生存した患者の割合は

84.2%に上った。

がん治療用ウイルスG47Δは、単純ヘルペス

ウイルス1型(HSV-1)の遺伝子に3つの人工的な

改変を加えた(三重変異)ウイルス。

単純ヘルペスウイルス1型は、気づかない例も

多く見られるありふれたウイルスの1つで、

このウイルスに対する抗体の保有率は、

成人(20~50代)で50~70%に及ぶ。

この単純ヘルペスウイルス1型を、人工的に

改変したG47Δは、がん細胞のみで増える

ように造られており、正常な細胞では増えない。

正常な細胞にダメージを与えることなく

治療できるため、安全性が高いのも特徴の1つ。

ウィルス治療は、国内でも複数の企業や大学が

すい臓や骨、前立腺、食道などのがんを対象に

臨床試験を進めているほか、世界でも研究が進む。

ウイルス療法が、がんを制圧する画期的な

治療法として一日も早く確立し、多くのガン

患者にとって希望の光となることが期待される。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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