8月に入っても記録的な熱波がヨーロッパを
襲い、華氏100度(約37.8℃)を超える地域が
相次ぎ干ばつ被害が拡大している。
記録的熱波でドナウ川とライン川が干上がり、
川底の歴史的遺物が次々と姿を現している
ブルガリア北部では、ケナガマンモスの下顎骨、
大腿骨、牙、肋骨などの遺骸が見つかった
また、干上がった川底から先史時代や20世紀の
遺物が次々と姿を現し、考古学者などは忙しい。
ライン川岸では、考古学者が青銅器時代の
鏃(やじり)を発見。
また、爆発物を積んだままのドイツ軍艦など
第2次世界大戦時のドイツ軍艦の残骸が
各所で姿を現している。
経済的な被害も深刻。
ヨーロッパの主要河川で水位の低下により、
水上貨物輸送が深刻な打撃を受けている。
特に、ヨーロッパ全域の水運と貨物輸送を
支える大動脈の二大河川のドナウ川とライン川
では、EU域内の内陸水運全体のうちドイツと
オランダが占める割合は72%近くを占めている。
オーストリアなどでは旱魃による農作物への
被害が広がっており、牧草が枯れて乳牛から
新鮮な原乳が採れずチーズ農家が休業。
フランスのワインの名産地ロワール地方では
ブドウの収穫が大幅に落ちる見込み。
仏ワイン生産量、今年は熱波で30年ぶり
低水準の見通しだという。
フランスでは、これまで熱波来襲が3回に及び
9月に入っても南部を中心に厳しい暑さが続く。
フランスを含めヨーロッパでは、エアコンが
設置されていない住宅や病院なども多く、
対策の遅れも指摘されている。
7月末までに、熱波により7000人が死亡している。
ハンガリーではドナウ川の水位低下と水温
上昇で、原子力発電所の操業が大幅に低下。
ハンガリーの電力需要の約半分を賄っているが
現在、供給量は4分の1に低下。
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