エッフェル塔のある通り 油絵 10号
お寺や古い建物などを訪れる時には、出来る限り
鬼瓦を観察するようにしています。
鬼瓦の歴史は、大陸にあるようですが、日本では
蘇我馬子が飛鳥寺の建立に備えて、百済から呼んだ、
寺の建築や瓦作りの人たちがやって来た頃に始まる
のではないでしょうか。
鬼瓦は出土していませんが、軒先を飾るのに厄除けの
鬼面や紋様がある瓦が使用されたことでしょう。
とすれば、588年ごろのことになり、1420年も前と
なります。
平面的であった鬼瓦の形状も変わり、今は立体的に
なり、それだけ表情が多彩です。
先日気付いたのですが、よく通るお寺の門の鬼瓦の
角が、通常のものより太くて長く、角が目立つことです。
その時に思い出したのが、昨年の秋、傍らの柿の実が
赤く熟している頃に、団体で来ていた絵画グループ
の中の一人の男性が、立ち姿で柿の実と棟の鬼瓦を
描いていたことでした。
角が大きいので、顔の表情がなんだか笑っているよう
にも見えて怖さを感じない鬼瓦の表情に惹かれたの
かな、と思いました。
笑っている鬼瓦では、随分と昔になりますが、大阪の
上汐町のお寺には、本当に笑っている鬼瓦があった
ことを思い出しました。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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