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2008年6月14日土曜日

姫ザクロの花

パリの街角  油絵  10号


お寺の境内の奥に姫ザクロの花がひっそりと咲いて

いました。

ひっそりと言うのは、山門の近くや目に付くところには

ツツジがまだ花をつけていて、同じような紅色で半分

葉に隠れたように咲いている姫ザクロは、どうしても

目立ちません。

低木ながら、そこそこ多くの花をつけているので、よく

観察すると絵画になる雰囲気の有る木です。

写生に来ている人には、お堂や塀を取り込んだ構図に

ばかり気が向いてしまい、真紅の美しい花を備え

姫ザクロは、きっと不満だろうな、思いました。

姫ザクロの中では大きく育った木で、2m余りの高さが

ある古い木です。

中東地域では、ザクロの実は食用として、広く用いられ

ていますが、日本では余り人気が無いようです。

果物としては、少し酸味がきつくて子供には人気が

ありません。

鳥たちにも余り人気が無いようですが、はじけた実を

つつくのはヒヨドリぐらいでしょうか。

一時期、薬効があるといって人気化したことがありまし

たが、最近は健康の本などにも、余り登場していない

のではないでしょうか?

お寺にザクロが植えられているのは、お釈迦さんが

鬼子母神に、このザクロの実を与えたと言う説話から

来ているようです。

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