ページ

2010年7月15日木曜日

偽領収書の売買が良い商売

アステイルベの花  油絵  10号




日本でも時折、領収書を発行しなかった売上入金や 

相手側と談合して領収書を発行しなかったり、金額を

圧縮して差額を売上金から落として脱税する事件が

後を絶ちません。   

役所では年度末に予算が余った際には、出入り業者に

架空の領収書を発行させて、億単位の裏金を作っていた

大阪でのニュースは、ご存知の通り。

税法上、取引の存在しない架空の領収書による支出

計上は、脱税行為そのものです。

刑法上の背任や横領の罪に結びつくこともあります。

中国では、脱税防止に備え税務署が事業者に連番の

入った3枚複写の領収書を渡して金銭授受の透明化を

計っています。    

1枚を相手の支払者に、1枚を控えとして、残る1枚を

取引の証明として税務署に提出します。

しかし、中国では税務署の発行する領収書を偽造した

領収書が、堂々と街中で売られており、税務署も領収書の

番号や受取人名の照合による確認にまで手が回らない

状態で、脱税が通常化しています。

中国公安省が、このほど摘発に乗り出して、既に昨年の

50%増の偽領収書による大規模な脱税事件を摘発

いたと報じられていますが、まだ氷山の一角でしょう。

先ず脱税防止に備えた対策として、領収書を必ず受取る

習慣付けにと、定期的に領収書番号を抽選対象にしたり、

スクラッチくじ付きにしたりと、工夫を凝らしています。


0 件のコメント: