一條の滝 油絵 10号
人里に現れて多くの事件を引起している。
無防備なところをいきなり襲われでもしたら、生命に
拘わる大事故になる。
ゴミ箱をひっくり返したり、畑を荒らしたりとやりたい放題。
特に、この時期はカキを狙ってやってくることが多い。
木登り上手なクマにとっては、この上ないご馳走だが、
柿の木の枝は折れ易いので、荒らされると被害が大きい。
柿を狙う、もう一つの厄介者がアライグマ。
日本の北から南まで、今や日本はアライグマ天国。
クマは山中が生活拠点だが、アライグマは非常な
順応性を備えているために、街の中にまで生活拠点を
作り、人家にまで入り込んでくる。
アライグマにカキの実を狙われると、根こそぎと言うほど
食べつくされるというから、果樹園では深刻。
京都の大徳寺塔頭真珠庵に入り込んで、一休さんの
額の絵に傷をつけて登り、カキを食べていた事件も。
特に甘い果実が木の実で、ブドウ、ナシ、イチジクなど
手当たり次第に荒らさせるから、侵入防止の備えが大変。
捕獲すれば2000円の報奨金を出す自治体もあり、1県で
年間捕獲数が2~3000頭は多くない数字だという。
並みでない繁殖力を備えているため、今ではイヌの飼育
頭数を遙かに超えていることだろう。
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