中国国家衛生・計画生育委員会(衛生計生委)の
発表では、2014年度の中国の喫煙者数は3億人を
超えており、15歳以上の喫煙率が28.1%に上る。
英国の大学と中国の衛生当局の研究者らが
まとめた報告書では、中国で現状のまま喫煙
状態が続けば、若い男性の3人に1人がガンなど
喫煙に関連した疾患で死亡するという。
現在、毎年120万人が喫煙に関連した疾患で
死亡しているとされ、肺ガンによる死因の90%
が喫煙によるものとされる。
中国は、葉タバコ生産では年間300万トン超と
世界一の生産国で、たばこの生産本数でも
2兆5604億本と、世界の43%を占めるタバコ大国。
肺がん患者が急増している北京市では、今年
6月1日から、ガン撲滅に備えた禁煙条例を制定
して、首都にふさわしい環境作りに乗り出した。
市内の職場など屋内での喫煙を全面的に禁止する
世界的にも稀な厳しさを備えた禁煙条例で、違反
して喫煙をした人は厳しく罰せられるというもの。
だが、問題なのは14歳から81歳までのボランテイア
要員を募って市内を巡回させ、違反者を見付けると
注意し、聞き入れなければ密告させるという制度。
文化大革命の際に盛んに行われた密告制度の
復活は腐敗の密告奨励から喫煙にまで及んできた。
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