ヒ素やヒ素の化合物は、強い毒性を備え
人体に対しては有害物質として知られる。
体内に入れば、吐き気や嘔吐、下痢や
激しい腹痛を起こし、場合によっては
ショック状態で死に至る。
だが、人体にはごく微量ながら、ヒ素
化合物は存在していることから、生存
には欠かせない必須元素である。
低毒性で、体内で無毒される有機ヒ素
化合物には、メチルアルソン酸やジ
メチルアルシン酸などがあり、カキ、
クルマエビなどの魚介類やヒジキなどの
海草類に多く含まれている。
こうした海産物の中で、特にヒジキに
ついては、ヒジキが備えているヒ素が
命を縮めるとしてよく話題にされる。
東京都福祉保健局の分析では、日本人の
平均的な海藻摂取量は1日あたり14.6g。
そのうち、ヒジキは約0・6gに過ぎない。
WHOが定めている無機ヒ素の耐用週間
摂取量は15μg/kg体重/週であるため、
体重50kgの人の場合、1日に107μg
(1週間に750μg)までは問題がない。
ヒジキに含まれる無機ヒ素は最大22・7
mg/kg(22・7μg/g)なので、1日当り
4・7g以上を食べ続けない限り、健康に
悪影響を与えることはない。
平均的な日本人の食生活では、ヒジキの
摂取量は1日0・6g程度なので、WHOの
上限基準量の1/8程度となる。
ヒジキは食物繊維やカルシウムや鉄分
などの栄養素を豊富に備えているため、
敬遠せずに積極的に食べたい食材だ。
ヒジキが含む無機ヒ素を除きたい場合は
水で5分間茹でたのちに水洗いをすれば 80%ほど除去できるとされる。
同様に、有機ヒ素化合物を含むカキや
エビは、常食され、時には多量に食べ
られていることに比べれば、ヒジキを
食べることに気を遣う必要はなさそうだ。
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