日本人の生活習慣病の中で、最も人数が
多い高血圧症は、特に心臓の健康状態を
左右するとされる。
心臓は、4つの部屋に分かれ、左上部の
左心房から下部の左心室へ流れた血液は、
太い要の血管である大動脈へ送られて全身に
供給される。
高血圧の状態が長く続くと、動脈硬化が
進んで大動脈が硬くなるため、左心室が
血液を送り出す際により強い力が必要になる。
心臓は、1日に約10万回、収縮・拡張を繰り
返して拍動しており、高血圧で拍動する
力が強くなると、心臓の筋肉である心筋が
筋トレと同様に、心臓そのものが肥大する。
心臓が筋トレ状態を続くと、心筋も高血圧で
通常より強い力で動き続けると厚くなり、
心臓の壁が厚く肥大すると、心臓に溜める
べき血液量の減少を招く。
この状態は、[HFpEF(ヘフペフ/拡張不全)]と
呼ばれ、心臓肥大で心臓にたまる血液量が
減ると、血管から水分が漏れて肺に水が溜り、
肺機能の低下にもつながる。
新型コロナウィルスによる肺炎の死亡者を、
調査した中国の報告では、糖尿病に加え
心疾患の基礎疾患のある人の死亡率が高い。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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