農林水産省は、2月1日にアサリの流通に
関する実態調査結果を報告し、熊本産と
するアサリのほぼすべてが中国産の産地
偽装であることを公表した。
2021年10月から12月までの期間に、全国で
販売されたアサリは推計3138トン、うち
熊本県産と表示されたアサリは2485トンで、
全体の約8割に上った。
農水省の調査結果から単純に年間数量を
推定すると、全国の販売数量は約1万2552
トンで、そのほとんどが外国産だったことに。
国産アサリの2020年の漁獲量は4400トンに
すぎず、うち愛知県産が1600トン、北海道
産が1500トンで、熊本県産は僅か21トン。
2021年の輸入量は合計で3万5370トン。
中国産が2万5246トン、韓国産が1万124トン。
これらのほとんどすべてが熊本産表示だった。
国内産との価格差は、1Kg当り400円ほど。
長年にわたり、気の遠くなるような膨大な
不正利得を得ていたことになる。
摘発された偽装業者は、農水省から指導を
されただけで罪をとわれることも、罰金を
取られることもなく、やった者の勝の結果に。
アサリだけではない、過去にも問題化した
鳴門産表示のワカメも産地偽装商品の常連。
食品表示法違反で、2月に静岡県の業者が
大量の外国産ワカメを鳴門産に偽装し逮捕。
2016年に発覚した産地偽装事件の業者では、
2008年にも摘発された前科者で、鳴門市内の
「鳴門わかめブランド対策部会」の部会長。
「鳴門わかめブランド」は外国産を意味する。
財務省の貿易統計では、シイタケ菌床の
約2割が中国産で、日本国内で菌糸を栽培し
菌床しいたけとして国内販売されている。
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