ロシアのウクライナ侵略により、ウクライナの
輸出港である黒海沿岸の港湾がロシアにより
封鎖され、約3000万トンの穀物が滞留。
代替輸出口として、ポーランドとルーマニア
両国経由で輸出が図られているが、輸出能力は
1割程度に落ちているという。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、ロシアと
ウクライナの両国からの小麦輸入シェアが
50%を超える国々は、中東やアフリカを中心に
26ヶ国もあるという。
既に、食糧難や政情不安に陥る国々が徐々に
増えつつあり、リビア、レバノン、チュニジア、
イエメン、ソマリアなどでは、食糧不足に
よるデモや抗議行動が激化し、人道危機に。
政権、特に独裁政権にとっては、食糧不足は
絶対的なタブーであり、古来、飢饉などによる
食料不足が原因で、政権が倒れる事例が多い。
歴史研究者の指摘でも、1789年7月のフランス
革命、1989年6月の天安門事件、2010年から
始まったアラブの春なども、革命勃発の
発端には食料不足や価格高騰があるとする。
1989年6月4日に中国で起こった天安門事件では、
20%近い物価の高騰に伴う穀物価格の暴騰が
引き金になっていると指摘。
2021年に、世界の小麦の在庫の半分は中国に
あるとされ、米農務省の報告ではトウモロコシ など主要穀物の世界在庫量の過半が、世界
人口の2割未満の中国に積み上がっているとした。
習近平が最も恐れているのは、この食料不足。
穀物在庫の絶対量不足に加え、価格の高騰で
庶民が穀物を手に入れることができなくなり、
革命的な暴動発生で権力基盤が崩壊すること。
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