アフリカのルワンダとコンゴ民主共和国の国境に
キブ湖(Lake Kivu)が存在する。
アフリカ大陸を南北に走るの大地溝帯にある
湖沼の一つで、緩やかな緑の丘陵が湖面に映る
穏やかな景勝地に移るが、現実は大違いだという。
湖の北端からコンゴ側に20Kmほど入った位置に
活火山のニーラゴンゴ山(3470m)がある。
2021年5月22日に噴火した際は、流出した溶岩が
麓の都市ゴマに迫り、住民約40万人が避難、
約30人が犠牲となった記憶は、まだ新しい。
1977年の噴火では、流れ出した溶岩に襲われて
最大2000人が死亡し、2002年には12万人が家を
失い250人が死亡している。
地元では恐れられている火山だが、これよりも
もっと切実で、危険なのがキブ湖の湖底に大量に
存在する高濃度の爆発性ガス。
大地溝帯における数千年にわたる火山活動の結果、
キブ湖の深層堆積物には、大量のメタンや二酸化
炭素(CO2)が蓄積されている。
地震や火山噴火で、固定が揺さぶられて湖底に
閉じ込められているガスが噴出すれば、途方も
ない破壊力を持つことになるという。
専門家が刺激する[淡水湖沼噴出]と呼ばれる現象が
起きれば、湖の深層部から湖面にかけてガスの
大爆発が発生し、大波と毒ガス雲により数百万人の
命が危険にさらされるいう。
キブ湖は、カメルーンのニオス(Nyos)湖と
マヌーン(Monoun)湖と共に、世界にある3つの
殺人湖として知られる。
湖底から噴出するメタンを利用した発電事業が
行われており、ギブワットはルワンダの年間
消費電力量の約30パーセントを生み出している。
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