歴史に残る巨大噴火にはどのような噴火が あったかは痕跡で見ることができる。 2022年1月に、トンガ沖で発生した大噴火は 1991年のフィリピンのピナトゥボ火山噴火に 匹敵するほどの規模だったとされる。 この噴火が、噴火の規模を表すスケールで VEI・6相当だったとされている。 一般に噴火は、地中のマグマが爆発的に地上に 噴出したり、溜まった水蒸気による爆発に より発生して噴出物が噴煙として吹き上がる。 だが、すべてが噴煙を伴うものではなく、 洪水玄武岩と呼ばれるものは、短期間に大量に 地上に流れ出た玄武岩(一部は 玄武岩質安山岩) マグマが、堆積して溶岩台地などを造る。 6500万年前のインドのデカン高原、1600万年 前のコロンビア川 平原を造った玄武岩マグマに よる洪水玄武岩がある。 また、現在ではハワイやアイスランドの割れ目 噴火がこれに近い形だとされる。 過去、数千万年間で、最も大きい爆発的噴火と 考えられている噴火は、2800万年前の北米で 大きな火山灰の流れの堆積物であるフィッシュ キャニオン・タフを造った噴火。 コロラド州サンラ・ガリータの噴火では、 4000万年から噴火をはじめ、2700万年前に ピークを迎え、1800万年前まで活動を続け、 約5000立方キロメートル以上のマグマが 火山灰となって地上に噴出した。 うち最大規模のものはVEI8に分類されている。 一連の火山活動がもたらした火砕流に由来する 溶結凝灰岩はコロラド州からユタ州を経て ネバダ州まで分布し、面積にして約3万㎢、 火山灰層の厚さは平均で100mに達する。 最近10万年間で一番大きな噴火は、約7万4千年 前にインドネシアのスマトラ島のトバ火山で起き、 約2800立方キロメートル以上の火山灰が噴出。 その結果長径100キロメートル、短径40キロ メートルの巨大なトバカルデラができた。 日本では阿蘇カルデラをつくった約9万年前の 噴火による噴出量が約600立方キロメートル。 フィッシュキャニオンやサンラ・ガリータの 噴火のおよそ8分の1以下のだから、これらの 噴火の規模の大きさが判る。 備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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