2022年初は、太平洋側の各漁港は、昨年来の
サンマ不良に続く、黒潮の大蛇行の影響で
カツオ漁も漁獲量が低迷する深刻な状況だった。
2017年から続く[黒潮の大蛇行]が異変の要因。
黒潮は、日本列島に沿って北東へと流れているが、
大蛇行になると紀伊半島沖から離れ、南から
東へと大きく弧を描いて、三陸東方に戻り北に
向きを変える。
大蛇行が起きるメカニズムは分かっていない。
気象庁の記録では、1965年以降では、17年から
続く今回の大蛇行は6回目になる。
このため、今年は不良だと半ばあきらめ顔だった
所に、突如、異例の豊漁に転じた。
5月に入って、水揚げ量が4月と比べて35倍にも
跳ね上がったといい、浜は湧いている。
今回のカツオの大豊漁の異変ついて、地震の
専門家は[異例の豊漁が続いた後に、大地震が
発生するケースは少なくありません。カツオの
豊漁がなんらかのサインである可能性も考え
られます]と水を差す。
過去の大地震の例では、1995年の阪神・淡路
大震災では、震源となった淡路島の沖合で地震
発生の前日には、それまでの漁の40倍にもなる
マダイが大量に網にかかった。
2011年3月の東日本大震災の直前にも、津波の
被害地の岩手県沿岸部で、カレイやアイナメが
大量に網にかかったという。
1946年の昭和南海地震の直前にも、イカが大量に
穫れて不思議がられたと言い、明治三陸地震
(1896年)と昭和三陸地震(1933年)の直前には、
イワシが大量に穫れたことから、三陸地方では、
『イワシが大漁の年には大地震が来る』という
言い伝えがあるという。
地震発生の前兆となる電流や磁気の微妙な異変
にも敏感に反応するプランクトンが、海底から
大量に浮き上がって来ることで、餌とする
イワシの大群が集まり、それを狙ってカツオ
などの魚が集まって来るメカニズムの指摘も。
1933年の昭和三陸地震の直後に発表された研究
論文には、地震発生前日の夕刻、三浦沖で
捕獲されたイワシの腹から、通常の5倍の定着性
プランクトンが検出されたとする報告がある。
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