中國での、黄砂発生データに基づく研究では、
発生源は奥地のタクラマカン砂漠周辺エリア
(Tarim Basin)とモンゴルを含むゴビ砂漠や
その他の複数の砂漠を含むエリア(Eastern
Sources)に大別される。
両発生源とも、発生回数は減少傾向にある
ことが判る。
日本に到達する黄砂は、奥地よりも日本に近い
モンゴル周辺で発生した黄砂回数によって、
大きく左右される。
研究者は、黄砂の発生頻度は、細かい変動は
あるものの1970年代以降に長期的な減少傾向を
示しており、発生頻度が長期的に減っている
おおもとの理由として、指摘されているのは、
温暖化による北極の気温上昇のスピードが
低緯度域の気温上昇スピードよりも早いという点。
その結果、北極から低緯度側に向けた気温の差が
減少し、強い風を呼ぶ低気圧の発生が減少し、
強風発生頻度が減少することで黄砂発生が減る。
地球温化による、北極圏の温度上昇が遠因だ。
ただ、日本に飛来する黄砂に関しては、発生源に
おける黄砂発生頻度に加え、偏西風の強さや
経路などによる影響を受けるため比例はしない。
中国大陸で発生している黄砂は、粒径が当然
大小があり、重量のある大粒のモノは
ほとんどが中国国内に落下する。
調査では、黄砂の年間発生量は年間2~ 3億トンと
推定されており、この内北京市にはシーズンの。
春には1ヶ月間に1km2当たり10~- 20トン
程が降下するとされる。
日本付近に飛来する黄砂粒子の直径は、数µm
(マイクロメートル)~数十 µmの粒径で、
粒子の数では数µm のものが大多数を占める。
PM2.5粒子の直径2.5 µm以下クラスよりは
大粒の1 mmの数百分の1程度の小さい粒子だ。
日本で1年間に1km2あたり1 ~ 5トンと推定。
この黄砂が、日本海に、更に日本列島を超え、
北西太平洋の海洋に落ちると、黄砂粒子中に
わずかに含まれる鉄分が海水に溶け出す。
この鉄分は、植物プランクトンの増殖にとって
重要であることから、魚類の増殖に貢献。
日本列島への落下量から推定すれば、毎年
数トンから50トンほどものミネラル豊富な
肥料?を海洋に撒いていることになる。
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