黄土高原上の黄土は、厚さ50mから80mに達し、
特に隴東(甘粛省慶陽市付近)や陝西省北部では
厚さ150mにも達し、最も厚い部分では200mに。
黄土高原の誕生は、長年にわたり現在の中国
北西部の砂漠地帯から風に巻き上げられた
砂塵がこの地に降り積もり堆積した結果、
分厚い黄土の層ができた。
黄土は、非常に固いが、水には簡単に浸食
されるほか、一旦崩れると粉状になって飛び
散りやすい土壌。
過去、数千年間に起こった戦乱、森林伐採、
過剰な開墾・放牧などにより、黄土高原の
植生は破壊され、土壌の流失が加速し、
一帯の地形は無数の水流が削ったために、
溝だらけのような状態[千溝万壑(せんこう
ばんがく)]になっている。
現在森林がまばらな黄土地帯も、古代中国の
時代には広く森林に覆われていた。
殷王朝(紀元前17世紀頃~ 紀元前1046年)の
時代には、山西省と陝西省は大部分が森林
地帯で、アジアゾウなどの大型動物も生息。
気候の変化によるもののほか、不断に続いて
きた戦争による混乱、都市・要塞・長城の
建設に使う木材の伐採、煉瓦製造用・金属
精錬用・生活用の燃料にする樹木の乱伐、
人口増加から来る過剰な農耕や放牧[3] など
不合理な土地利用により進行した。
2003年からは全国的に、耕作条件の悪い農地を
森林に戻し、農家には苗木代・生活費・食糧の
補助を行い果樹栽培などへの転換を促す政策の
[退耕還林政策]が実施されてきた。
だが、習近平は食料不足に備える名目で、
[退耕還林]政策を捨てて、[退林還耕]に転換した
ため、高度高原の荒廃は、再び悪化しそうだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿