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2023年7月18日火曜日

黄土高原の歴史と[退耕還林]から[退林還耕]

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ナ ラ ノ ヤ エ ザ ク ラ



黄土高原上の黄土は、厚さ50mから80mに達し、

特に隴東(甘粛省慶陽市付近)や陝西省北部では

厚さ150mにも達し、最も厚い部分では200mに。

黄土高原の誕生は、長年にわたり現在の中国

北西部の砂漠地帯から風に巻き上げられた

砂塵がこの地に降り積もり堆積した結果、

分厚い黄土の層ができた。

黄土は、非常に固いが、水には簡単に浸食

されるほか、一旦崩れると粉状になって飛び

散りやすい土壌。

過去、数千年間に起こった戦乱、森林伐採、

過剰な開墾・放牧などにより、黄土高原の

植生は破壊され、土壌の流失が加速し、

一帯の地形は無数の水流が削ったために、

溝だらけのような状態[千溝万壑(せんこう

ばんがく)]になっている。

現在森林がまばらな黄土地帯も、古代中国の

時代には広く森林に覆われていた。

殷王朝(紀元前17世紀頃~ 紀元前1046年)の

時代には、山西省と陝西省は大部分が森林

地帯で、アジアゾウなどの大型動物も生息。

気候の変化によるもののほか、不断に続いて

きた戦争による混乱、都市・要塞・長城の

建設に使う木材の伐採、煉瓦製造用・金属

精錬用・生活用の燃料にする樹木の乱伐、

人口増加から来る過剰な農耕や放牧[3] など

不合理な土地利用により進行した。

2003年からは全国的に、耕作条件の悪い農地を

森林に戻し、農家には苗木代・生活費・食糧の

補助を行い果樹栽培などへの転換を促す政策の

[退耕還林政策]が実施されてきた。

だが、習近平は食料不足に備える名目で、

[退耕還林]政策を捨てて、[退林還耕]に転換した

ため、高度高原の荒廃は、再び悪化しそうだ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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