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2023年7月1日土曜日

前立腺ガンの症状と発見 生存率は? 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
御 衣 黄  奈良公園



前立腺ガンと診断された人は、2019年に

9万4748人存在し、国内の男性のがんで最多。

ガン発症初期は無症状だが、進行すると

排尿困難などの前立腺肥大と同じ症状が出る。

前立腺肥大症では、頻尿や残尿感などの

尿トラブルが表れるが、前立腺がんは初期に

自覚症状があることは稀で、進行すると

尿トラブルが発生し、発見に繋がる。

前立腺肥大は、尿道を取り囲む内腺と呼ば

れる部分で発生するため、尿道が圧迫される

ことでさまざまな尿トラブルが起こる。

これに対し、前立腺がんは主に、尿道から

離れた外腺と呼ばれる部分に悪性の腫瘍が

発生するため、ガンが進行して尿道を圧迫

するようになるまで自覚症状が起き難いのだ。

前立腺ガンはほかのガンと比べると進行が

緩やかで、発見から5年後の生存率は99%

以上と、死亡率はそれほど高くないが、

2割ほどは進行が速いケースもあり、この

場合は、骨などに転移するケースが多く、

5年生存率が5割程度まで低くなる。

前立腺ガンと診断されても、ガンの進行度や

悪性度が低い場合には、定期的に検査を

受けながら経過を観察する[監視療法]が

行われるケースがある。

進行度が遅いことから、75歳以上の後期

高齢者に、監視療法を選択する人が多い。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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