阿寒湖と言えばマリモだが、このマリモも
昭和の20年代には観賞用として盗み取られ、
密売が盛んになるだけでなく、水力発電所の
取水で水位が低下し、絶滅の危機が叫ばれた。
この危機に、マリモを守る運動が起こり、
アイヌがカムイノミの儀式を行なう[マリモ
祭り]が実施されるようになると共に、昭和27年
(1952) 3月に国の特別天然記念物に指定された。
マリモは、分類学上,緑色植物門アオサ藻網
シオグサ目マリモ属に属する藻類で、一般に
糸状体の形態で生息するが、球状の集合体を
作るのがマリモで、阿寒湖と同じく球状の
集合体を作るのは、小川原湖のマリモだけ。
阿寒湖のマリモは、波などの水の動きなどで
ゆっくりと回転しながら太陽光を受けて、
直径30 cm程度まで生長するが、太陽光の
届かない中心部は糸状体が枯れて空洞に
なっているため、大きくなると壊れてしまう。
壊れて、ばらばらになった糸状体がやがて
集合体を作って再生する。
マリモの仲間には、富山県立山町で1980年代に
確認されたタテヤママリモが存在する。
これまで日本国内には、この2種類のマリモしか
存在しないとされていたが、山梨県で淡水魚を
飼育していた水槽に河原で拾って来た石を入れて
おいたところマリモに似た藻類が大量に発生。
専門家が鑑定したところ新種と判明し、モトス
マリモと命名し、このことが広く報じられた。
これを見た人から、所有する水槽内に同様の
マリモ状の藻があるとの報告が全国から国立
博物館に相次ぎ、20件以上が同種と確認された。
モトスマリモは、タテヤママリモ以上に
全国的に広がって分布していることが判明。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿