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2024年9月19日木曜日

「日本最多件数の食中毒」 アニサキス症

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ギ ン リ ョ ウ ソ ウ



l 食中毒だとして治療をを受ける最多件数が

アニサキス症

アニサキスは線虫の仲間で、魚介類の中に

潜んでいるものを食べると、虫体が胃壁に

穿入して激しい痛みを起こす[胃アニサキス症]が

アニサキス食中毒の約9割を占める。

魚介類の中に潜むアニサキスの幼虫は、長さが

2~3cmほどで、これが刺身などと共に、

ヒトの胃や腸の粘膜に穴をあけてもぐり込み

(穿入(せんにゅう))、激しい腹部の痛みや悪心、

嘔吐などの症状を起こす。

貝の中や魚の内臓にいるアニサキスを目視で

取り除くことができるが、魚の身の中に

穿入している場合も在るので危険性は残る。

アニサキス症の予防法は、60度以上で1分間以上

加熱すれば、アニサキスの幼虫は確実に死ぬ。

冷凍の場合は、マイナス20度以下で24時間以上

冷凍すれば、解凍後の魚を刺身で食べても大丈夫。

だが、家庭用の冷凍庫は、マイナス18度に

設定されているので、48時間以上、長時間

冷凍すれば、安心度は上がる。

殺菌力の在る酢で絞めたり、ワサビを付けて

食べてもアニサキスは死なない。

近年、瞬間的な大電流を繰り返して流すパルス

パワーの力で、魚肉中のアニサキスを殺す方法が

開発され、実用化が待たれる。

アニサキスによる食中毒件数は、食中毒の

約6割を占めており、その感染源の1位はサバで、

2022年の食中毒統計では49%と最も多く、

次いでイワシ、ヒラメ、アジ、サンマの順。

アニサキスは、どこから来たのかは、意外にも

クジラの体内からで、排出物に含まれる卵を

魚介類が食べることで魚介類の体内で幼虫と

なり潜むのを、ヒトが生食で体内に取り込む。

近年、クジラの生息数が増え、日本近海への

回遊も増えて、危険度の上昇に繋がっている。

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