l 食中毒だとして治療をを受ける最多件数が
アニサキス症。
アニサキスは線虫の仲間で、魚介類の中に
潜んでいるものを食べると、虫体が胃壁に
穿入して激しい痛みを起こす[胃アニサキス症]が
アニサキス食中毒の約9割を占める。
魚介類の中に潜むアニサキスの幼虫は、長さが
2~3cmほどで、これが刺身などと共に、
ヒトの胃や腸の粘膜に穴をあけてもぐり込み
(穿入(せんにゅう))、激しい腹部の痛みや悪心、
嘔吐などの症状を起こす。
貝の中や魚の内臓にいるアニサキスを目視で
取り除くことができるが、魚の身の中に
穿入している場合も在るので危険性は残る。
アニサキス症の予防法は、60度以上で1分間以上
加熱すれば、アニサキスの幼虫は確実に死ぬ。
冷凍の場合は、マイナス20度以下で24時間以上
冷凍すれば、解凍後の魚を刺身で食べても大丈夫。
だが、家庭用の冷凍庫は、マイナス18度に
設定されているので、48時間以上、長時間
冷凍すれば、安心度は上がる。
殺菌力の在る酢で絞めたり、ワサビを付けて
食べてもアニサキスは死なない。
近年、瞬間的な大電流を繰り返して流すパルス
パワーの力で、魚肉中のアニサキスを殺す方法が
開発され、実用化が待たれる。
アニサキスによる食中毒件数は、食中毒の
約6割を占めており、その感染源の1位はサバで、
2022年の食中毒統計では49%と最も多く、
次いでイワシ、ヒラメ、アジ、サンマの順。
アニサキスは、どこから来たのかは、意外にも
クジラの体内からで、排出物に含まれる卵を
魚介類が食べることで魚介類の体内で幼虫と
なり潜むのを、ヒトが生食で体内に取り込む。
近年、クジラの生息数が増え、日本近海への
回遊も増えて、危険度の上昇に繋がっている。
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