嘉永7年(安政元年)6月15日、三重県伊賀市
島ヶ原を震源とするM7.1/4の地震が発生した。
この場所は、各府県庁所在地からの大まかな
距離では、三重県津市から40Km、滋賀県
大津市から30Km,京都市から35Km,大阪市から
45Km,奈良市からは20Kmと近接する各府県
中心地から近い場所に当たる。
越後、常陸から長門に至る広い範囲で揺れの
記録が残る大きな地震であった。
震央間近に所在する伊賀上野城では、東西の
大手門の石垣が崩れ、地滑りなどの被害もでた。
伊賀上野付近の死者は625人、負傷者994人、
倒壊家屋数は2270戸に及んだ。
震源位置に近い奈良市では、死者が約200人、
倒壊家屋が2400~2500戸。
奈良市中心部近い古市村では、山間部在った
ため池が連続して決壊し、麓の村落が洪水に
飲まれて110人が死亡している。
また、地震には強いとされる塔でも、飛鳥
時代に起源を持つ薬師寺の東塔が損壊している。
震源となったのは、全長が約31Kmの木津川
断層帯で、三重県阿山郡伊賀町(現・伊賀市)
から京都府相楽郡笠置町に至る、東北東−
西南西方向に延びる断層。
この断層の東端付近では、滋賀県甲賀市
水口町から伊賀市を経て伊賀市青山町に至る
全長約31Kmの頓宮断層に接している。
頓宮断層は、全体が1つの区間として活動
すると推定され、M7・3程度の地震が発生すると
推定されており、今後30年の間に地震が発生
する可能性が国内の主な活断層の中では
やや高いグループに属すると評価されている。
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