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2025年2月21日金曜日

注意が必要な病原大腸菌 腸管出血性大腸菌 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
パ  ン  ジ  ー



大腸菌は、家畜やヒトの腸内に無数にも存在し、

ほとんどのものは無害だが、中には毒素を

出す有害な大腸菌も存在する。

ヒトに下痢等の消化器症状や合併症を起こす

大腸菌は、病原大腸菌と呼ばれている。

1 腸管病原性大腸菌:小腸に感染して

 腸炎等を起こします。

2 腸管組織侵入性大腸菌:大腸(結腸)粘膜

 上皮細胞に侵入・増殖し、粘膜固有層に

 糜爛(びらん)と潰瘍を形成する結果、

 赤痢様の激しい症状を引き起こ。

3 腸管毒素原性大腸菌:小腸上部に感染し、

 コレラ様のエンテロトキシンを産生する結果、

 腹痛と水様性の下痢を引き起こす。

4 腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌、

 志賀毒素産生性大腸菌):赤痢菌が産生する

 志賀毒素類似のベロ毒素を産生し、激しい

 腹痛、水様性の下痢、血便を特徴とする。

 特に、小児や老人では、溶血性尿毒症や

 脳症(痙攣や意識障害等)を引き起こし易い

 ので注意が必要です。

 近年、食中毒の原因となっているものは、

 O157が殆どだが、腸管出血性大腸菌には

 この他にO26、O111、O128やO145等がある。

5 腸管凝集性大腸菌:主として熱帯や亜熱帯の

 開発途上国で長期に続く小児等の下痢の

 原因菌となるが、日本国内では殆どない。

O157などの腸管出血性大腸菌は、毒力の強い

ベロ毒素を出して、溶血性尿毒症症候群

(HUS)等の合併症を引き起こすのが特徴。

ベロ毒素には、赤痢菌の出す志賀毒素と

同じ1型(VT1)と、それと異なる構造を持つ

2型(VT2)及びこれらの亜型がある。

これらの毒素が身体の中で様々な障害を

起こすことにより全身性の重篤な症状となる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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