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2011年5月6日金曜日

O-111 感染拡大防止の備えを

子供たちの四重奏  油絵





4月21日に富山県の焼肉店で親子が食べたユッケに

付着していた腸管出血性大腸菌の「Oー111」で

10数人が食中毒になり、小学生の子供が死亡した

事件が月末になって更に拡大したと報じられた。

患者から、O-111だけでなく、O-115の菌も

検出され、焼肉チエーン店の所在する福井県や

神奈川県にも飛び火し、5月5日までに4人が死亡。

1996年に堺市で発生したO-157菌による1万

人を超える集団食中毒事件が思い出させる。

人の体内に入った菌がだす「ベロ毒素」により、

大腸の粘膜が侵されて、感染後2~3日で激しい

腹痛や血便を伴う下痢に襲われて衰弱する。

血液中に取り込まれたベロ毒素で、急性腎不全や

急性脳症にもなる危険性を備えている毒素だ。

O-157の際には患者の便などから二次感染で

非常に多くの感染者が出る大集団中毒事件に。

今回も、先ずは二次感染による患者発生の拡大

防止に備えた緊急対策が必要だ。

 
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