鳥類の進化を知る化石が相次いで見つかっている。
国内の恐竜化石の郷、石川県勝山市で国内最古
ではないかと思われる鳥類の化石が見つかったと
年明け早々に発表された。
福井県立恐竜博物館によれば、1億2000万年前の
白亜紀前期に当る地層から、国内最古の発見例と
なる、ほぼ全身が揃った鳥類の化石だとする。
検出された上腕骨や大腿骨の大きさなどから、
全長は約60ｃｍ、翼の幅が約１ｍの成体と推定。
骨の形状からは、中国東北部で発見されている
原始的な鳥類の「サペオルニス」に似た形状を
備えているが骨格比率の比較から新種の可能性も。
この他、石川県白山市では、1億3000万年前の、
より原始的な種類の特徴を備えた「エナンティ
オルニス類」の骨の一部が発見されている。
また、シベリア南東部の1億6000万年前のジュラ
紀の地層からは全身に針状の羽毛を備えた
恐竜の化石が発見されている。
全長が1.5ｍの恐竜が「龍盤類」と鳥の祖先の
「鳥盤類」に分れる時代に当るため、羽毛は寒さ
から身を守るため、全ての恐竜にあったのでは
ないかとの説も出されている。
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